社員紹介

技術をつくるだけでは終わらない。開発と営業の両輪で新規事業を育てる挑戦

藤本 光一

ICT(セキュリティ)
2025年キャリア入社

キャリア入社技術系ICT(セキュリティ)

パナソニックオートモーティブシステムズは、社員一人ひとりの成長と自律的なキャリア形成を支援するため、さまざまな人事制度や研修プログラムを整えています。
加えて、各部門でも担当事業や専門性に沿った独自のキャリア支援を行っています。

今回は、2025年キャリア入社 藤本光一さんへインタビューしました。セキュリティ技術者としてキャリアを重ねてきた藤本 光一。2025年に車載業界へ飛び込み、現在は開発と営業の両面から新規事業の立ち上げに挑んでいます。なぜ未経験業界への挑戦を選んだのか。そして入社1年未満で大きな裁量を任される現在地とは。

技術を市場価値へ変える。開発と営業をつなぐ新規事業への挑戦

藤本 光一

──現在所属されている部署のミッションと、具体的なメンバー構成について教えてください。

私は現在、R&D本部のプラットフォーム開発センター セキュリティ開発部と、JP営業本部のソリューション営業推進室を兼務しています。セキュリティ開発部の主なミッションは、自社の車載製品向けのセキュリティ対応に加え、他社向けのセキュリティソリューションを開発して提供する新しい事業の創出です。

組織の規模としては50名以上のエンジニアが在籍し、ベテラン層が多いものの中堅や若手もしっかりと揃っています。一人ひとりが自分の技術に対する責任感と非常に高い専門性を持っており、それでいて中堅や若手が委縮することなく、プロフェッショナルとして自然と育っていけるような、お互いを尊重し合う温かい環境が整っています。

一方、ソリューション営業推進室は9名の組織です。特徴的なのは、車載セキュリティの営業活動を行う4名のチームのうち、私を含む2名が開発部門からの兼務という点です。開発側で技術の根幹を押さえているメンバーが直接提案を行うことで、お客さまに対してより深く、スピーディーに並走できる仕組みを確立しています。

──その中で、自身の具体的な業務内容と役割について教えてください。

「VERZEUSE(ベルセウス)」というブランド名で、車載セキュリティソリューションの展開を進めています。その中で私は「VERZEUSE for TARA」という、自動車開発の初期段階における設計フェーズにおいてサイバー攻撃から自動車を守るために必要な脅威分析を自動化するシステムの運用業務やカスタマーサービスを担当しています。

高い技術力を持つメンバーが多いからこそ、お客さまの声を直接聞き、それを開発へつなぐ役割には大きな価値があります。

しかし、新規事業の事業化に向けて市場を開拓し、体制を構築していくためには、お客さまの声を直接聞いてシステムへフィードバックする存在が不可欠です。そこで、私はお客さまに一番近いこのポジションを担いつつ、ソリューション営業推進室のエキスパートとして、自動車メーカー以外のお客さまに対する新規営業や、展示会などの広報活動まで広く担当しています。

──開発の運用から新規の営業まで、非常に幅広い範囲を任されているかと思いますが、現在の業務においてどのようなところにやりがいや魅力を感じていますか。

技術をつくるだけでなく、それが実際のお客さまの課題解決につながる瞬間まで見届けられることに大きなやりがいを感じています。 新規事業としての市場開拓は道半ばではありますが、自分がハブとなってビジネスを大きく動かしていけるポジションに身を置けることは、日々の高いモチベーションにつながっています。

前職で培った技術と、ユーザー視点を武器に。好きな場所で最先端の仕事が描けるキャリアへ

藤本 光一

──入社される前は、どのようなご経験を積まれてきたのかを教えてください。

私のキャリアのスタートは2010年に入社した電機メーカーでした。2017年までの約7年間、IoT用の中継機の組み込みやソフトウェア開発、プロジェクトマネジメントなどに深く携わっていました。

当時の仕事は、お客さまから受託した製品を開発して納めるという仕事の進め方でした。基本的にはトップダウンで仕事が降りてくる環境の中で、プログラミング技術や開発管理の基礎を徹底的に叩き込まれました。

大阪へのUターンを機に農機メーカーへ転職し、そこで私は技術だけでなく事業や組織を動かす経験を積みました。 そこでは一転して、ボトムアップでの製品企画やプロジェクト立ち上げが求められる文化でした。最初は文化の違いに戸惑い、苦労もしましたが、ここで私は大きなプロジェクトを動かす経験をしました。

──前職では、具体的にどのようなプロジェクトを率いていたのでしょうか。

農業機械や建設機械の欧州サイバーセキュリティ法規対応のために、全社のガバナンス構築や製品セキュリティインシデント対応チームの立ち上げ、開発審議プロセスの策定などを一から推進しました。車載セキュリティ技術の開発だけでなく、インフラ開発から製造段階での暗号鍵(※)書き込み、脆弱性管理、VSOC(Vehicle Security Operations Center:車両セキュリティ監視センター)の構築まで多岐にわたる仕組みをデザインし、300人以上のステークホルダーを技術リーダーとして牽引しました。

また、遠隔でソフトウェアをアップデートするOTA(Over The Air)通信回線の導入や、車載コンピュータ(セントラルゲートウェイユニット)の開発推進など、大規模な投資を受ける巨大なプロジェクトのリードを経験しました。

※ コネクテッドカーや自動運転車などの電子制御ユニット(ECU)間の通信暗号化、データの改ざん検知(MAC)、および外部からの不正アクセスを防ぐための認証に不可欠な情報の根幹

──それほどの大きな実績を残されながら、なぜ再び転職を考えられたのですか?

大規模プロジェクトをやり切った一方で、次はもっと市場や業界そのものを動かす挑戦がしたいと考えるようになりました。 自分自身の存在価値を高め、さらにエンジニアとしてステップアップするためには、これからのトレンドである「車載セキュリティ業界」へと飛び込み、会社という枠を超えて多くの人を巻き込むような、よりプレゼンスの高いビジネスを創り出したいという想いが強くなったからです。

──数ある車載関連企業の中で、当社を選んだ決め手は何だったのでしょうか。

じつは、前職時代に、当時のセキュリティ開発部と共同研究を行っていた時期があり、今の部長やメンバーの一部とは面識がありました。そのため、当社の技術力がきわめて高いことは最初から知っていました。「この技術力があれば、まだ世の中にない価値を生み出せる」と感じたことが大きな決め手でした。

もう一つの大きな決め手は、働く場所の柔軟性です。私は大阪に住んでいるのですが、車載セキュリティの最先端で自己実現をしようとすると、他社では東京ベースでの勤務を求められることがほとんどでした。

当社では生活基盤を変えることなく、車載セキュリティの最前線へ挑戦できる環境がありました。 「ここなら、生活基盤を崩さずに新しい挑戦ができる」と確信し、2025年9月に入社を決めました。

──未経験の車載業界へのキャッチアップにおいて、苦労した点はありましたか?

未経験の車載業界でしたが、予想以上に早く立ち上がることができました。 ガチガチの指導員がついてマニュアル通りに管理されるのではなく、基本は自分の裁量に任され、わからない点は周囲のメンバーにその都度気軽に頼れる環境でした。

ソフトウェア開発の基礎と、新規事業を立ち上げた経験。その両方があったからこそ、入社直後から価値を発揮できたと感じています。

入社1年未満でつかんだ大きな裁量。顧客目線と専門性を掛け合わせた独自の提供価値

藤本 光一

──入社されてからまだ1年未満ですが、これまでに印象的だったプロジェクトやエピソードはありますか。

最も印象的なのは、入社間もない私にも大きな裁量が与えられていることです。 「ここまでが担当範囲」という考え方ではなく、必要だと思ったことを主体的に進められる文化があります。 自分で考えて「今、これが必要だ」と思ったことであれば、新規開拓の営業であっても、ある程度大きな裁量を持って進めさせてもらえます。

実際、自動車メーカー以外のお客さまへのアプローチにおいて、戦略の構築から実際の商談まで、私一人の裁量で現地へ赴いて営業活動を行うこともあります。中途入社して間もない段階から、これほど任せてもらえる環境は非常にエキサイティングですし、信頼されているという実感が湧きます。

──入社直後からそこまでの信頼と裁量を与えられる背景には、やはりこれまでのキャリアが生きているのでしょうか。

そうですね。とくに、前職でソリューションを提案されるユーザー側にいた経験が、現在もの凄く生きています。私は技術者でありながら、お客さま側の立場も経験してきました。そのため「どう作るか」だけでなく「なぜ使うのか」まで考えることができます。

セキュリティという専門的で難しい領域だからこそ、お客さまと同じ目線に立って、噛み砕いたニュアンスで説明し、納得感のあるプロセス効率化の提案ができる。高い専門性と顧客の背景を理解できる視点の掛け合わせは、私ならではの強みであり、他にはないユニークな存在価値を発揮できていると感じます。お客さまも、私の過去の経歴や失敗談を含めたお話を聞くことで、「この人が言うなら間違いない」と安心して商談を進めてくださいます。

──ご自身の中で新しく得られたスキルや成長実感はありますか。

技術を事業へ変える力が、今まさに磨かれていると感じています。 これまで、私は技術開発や社内プロセスの構築というR&D側の経験が中心でしたが、当社では営業推進室の一員として市場をどう切り拓くか、体制をどう構築するかといった、より経営や事業運営に近い視点でビジネスを捉える機会を得ています。

社内メンバーも、私が必要として声をかければいつでも快く動いて助けてくれますし、逆に農建機業界など当社がこれまでアプローチできていなかった領域へは、私の人脈や経験を総動員してゼロから道を切り拓くことができます。自らアンテナを張り、主体的に動くことで、ビジネスパーソンとしての市場価値がさらに引き上げられている実感があります。

圧倒的に風通しが良い職場。アンテナを張り、自らキャリアを切り拓く

藤本 光一

──入社前と入社後で、会社に対する印象の変化や、新しく気づいた強みはありますか。

技術力の高さは想像通りでしたが、それ以上に印象的だったのは組織の風通しの良さでした。 ただ、入社して驚いたのは、過去に経験した2社と比較しても情報共有が活発で、風通しが良いという点です。

多くの大企業では、部門ごとの縦割りの壁が厚く、他の部署が何をやっているのかわからないという状態になりがちです。壁を越えて話を聞き出すだけでも一苦労、というケースが普通だと思います。

当社では部門を越えた情報共有が当たり前で、必要な人にすぐアクセスできる環境があります。 この見通しの良さは、大企業でありながら業務をスピーディーに進めるための強い競争力です。個性を尊重し、自分のやりたいスタイルで能力を発揮できるよう、挑戦を後押ししてくれる環境がここにはあります。

──最後に、当社に興味をお持ちの方や、セキュリティ領域への挑戦を迷っている方へメッセージをお願いします。

車載セキュリティは専門性の高い領域ですが、決して限られた人だけの世界ではありません。 私自身も根っからのセキュリティ屋ではなく、IoTや Connected領域の延長として、ニーズに合わせてこの分野を切り開いてきました。

ソフトウェア開発の基礎があれば、その経験を活かして十分に挑戦できる領域です。 大切なのは、そこからの個人の興味や、新しいことに挑戦したいという気概です。

当社は、決まったことを決まった通りにやる組織ではありません。自分自身で常にアンテナを張り、主体的に仕事をつなげていける人であれば、会社はいくらでも新しいチャレンジを後押ししてくれます。前例のない領域でも、自ら機会をつくり挑戦を続けられる人には大きなチャンスがあります。新しい市場や事業づくりに興味のある方と、ぜひ一緒に挑戦したいですね 。

キャリア形成のカギを握る
成長支援プログラム

藤本 光一

キャリア形成のカギを握る成長支援プログラム

パナソニック オートモーティブシステムズのキャリア形成支援には、さまざまな形があります。人事がカリキュラムを整える研修プログラムや、個人が学習テーマを選択するオンライン研修、資格取得の支援、上司との1on1 Meetingやメンター制度などのコミュニケーションプログラム、Career PASport(社内公募異動制度)や社内副業、社外副業といった別フィールドでの飛躍。

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※記載内容は2026年6月時点のものです

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