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事例紹介インタビュー

業務時間の最大15%を
新たなチャレンジに

開発本部 塾活動「松の会」

Diversity,Equity & Inclusion技術系

※2023年7月 松の会 キックオフミーティングにて

パナソニックオートモーティブシステムズは、社員一人ひとりの成長と自律的なキャリア形成を支援するため、さまざまな人事制度や研修プログラムを整えています。加えて、各部門でも担当事業や専門性に沿った独自のキャリア支援を行っています。

今回は、開発本部で行っている塾活動「松(しょう)の会」をご紹介します。
人材育成を目的に、毎年、若手から中堅の希望者12~13名が参加。業務時間の15%を上限に、技術、経営、ブランディングなど日常業務の枠を超えたさまざまなチャレンジを行っています。

参加者自らがテーマ設定。
自らのスキルやマインドセットを
さらに高めるために

「『松の会』は1年間を区切りにした開発本部の塾活動です。毎年のテーマ設定は参加メンバーが自ら起案、同じ志を持つ仲間が集まり、年間で計画を立てて学んでいきます。会社の業務として認められているので、活動には会社の資産を使えますし、費用の補助もあります。社外秘の実例について学んだり、社内で高度なスキルを持つ人達からアドバイスをもらえたり、会社がサポートしてくれていると実感します」こう語るのは、松の会事務局の塩崎 亮佑さん。

「新しいチャレンジをドンドン行い、変革の『核』になりたいです。社内のアドバイザーや他社との交流を通じて、参加メンバーの視点を引き上げたいですし、組織や勤務地の壁を越えて多くの仲間と繋がれるのもメリットですね」。

ビジネス(B)、テクノロジー(T)、クリエイティブ(C)の
すべてを持つBTC型人材へ!

2022年度のテーマの一つ「めざせBTC人材!」では、ビジネス(B)、テクノロジー(T)、クリエイティブ(C)の全スキルを兼ね備える「BTC型人材」を目指して、勉強会や外部研修の受講、有識者へのヒアリング、新規事業のプロトタイプの試作など、さまざまな取り組みを行いました。

特に、クリエイティブ(C)スキルの強化として、「デザイン思考」にフォーカス。社内の研修センターで、ペルソナ設定、問題定義、アイデア創出、プロトタイプ試作まで、デザイン思考の一連のプロセスを学びました。

さらに1年間の学びの集大成として、最後は新規事業の検討にもチャレンジ。新規ビジネスモデルの仮説を立ててプロトタイプを制作、ドライビングシミュレーターを活用して想定ユーザーに体験してもらい、生体信号測定データやアンケート結果を駆使して、ユーザー課題が解決できるかを検証しました。

テーマリーダーの齋藤 優介さんは「今回のテーマを通して、熱意を持って最初の一歩を踏み出すことが一番重要だと感じました。新規事業の実現には多くの困難が待ち受けています。たとえ技術や経営の知識が不足していたとしても、強い熱意をもって最初の一歩を踏み出せば、その後の学びや経験で補えます。周りの人も助けてくれます。
今後はこの学びをパナソニック オートモーティブシステムズ全体に広めていきたいと考えています。」と手応えを感じています。

社内の「猛者」たちが
引き寄せられる!
技術者にも大切な情報発信力

「技術者が持つスキルと言えば、研究・開発などテクノロジー分野のイメージが強いですが、自己ブランディング力や、それを支える情報発信力も大切なスキルです」との強い思いを抱き、大賀 健司さんはテーマ「コミュニケーションHUB」をけん引しています。

「社内のWEBサイトやSNS、オンライン番組などのデジタル基盤を活用し、個人や組織が持つさまざまな知見を組織の枠を超えて情報発信しています。2020年から3年間継続して取り組んできたことで、自発的に情報発信をする仲間が随分と増えました。情報発信が当たり前になってきたので、2023年度の松の会では別のテーマで新しいチャレンジをする予定です」

「コミュニケーションHUB」の取り組みの一つ「アドベントカレンダー」は、毎年12月1日から25日のクリスマスにかけて1日1記事を目安に投稿を繋げるイベントです。2022年は19名の有志が日頃の学びやチャレンジを発信しました。

なかでも注目を集めたのが、谷村 直哉さんの「RISC-V CPU(*注1)の自作チャレンジ」。昨今グローバルに注目が高まっている技術分野であること、谷村さんが動画やデータを用いて詳細な記事を書き上げたことから「猛者たちが引き寄せられています!」「私も参考書を読みながら勉強していました」など多くの反響がありました。

谷村さんは「学びのアウトプットとして良い機会だと思い、3年連続で記事を書いています。今年も、コンピュータの黎明期に活躍されたベテランの方や自主的にさまざまな勉強されている方達からコメントいただいて、とても良い刺激になりました。勉強のモチベーションアップに繋がります。今後もCPUをより高性能にするほか、さまざまなことにチャレンジして知見を広げたいです」と熱く語りました。

(*注1)RISC-V (リスク ファイブ)CPUとは:オープンソースライセンスで提供されている命令セットアーキテクチャ (ISA)に基づき設計されたCPU。IntelのX86、Armコアに続く「第3のCPU」として、既に多くの企業が参画している。

新しいことを学び(インプット)、
学んだことを発信(アウトプット)
するのは、
個人としても組織としても
成長に不可欠

パナソニック オートモーティブシステムズ株式会社
執行役員 開発本部長 茨木 晋さん

組織責任者の立場で、松の会を全面的に支援している開発本部長 茨木 晋さんは「新しいことを学び(インプット)、学んだことを発信(アウトプット)するのは、個人としても組織としても成長に不可欠です。
松の会のチャレンジは、たとえ失敗に終わっても構いません。何にチャレンジし、その結果どうなったのかを組織全体に共有いただくことが重要です。多様なメンバーの様々なチャレンジは、組織全体の大きな刺激になります。組織としても活動を応援しており、総労働時間の最大15%を使っていただいたり、社内でスキルを持つメンバー同士を繋いだり、社員一人ひとりがスキルアップを図れる環境づくりをしています」と語ります。

松の会から派生して、
有志による自主活動も活発化

2023年度も引き続き、松の会の事務局を務める津村 晃一さんは「2018年度に松の会が発足して、今年で6年目。参加者が掲げるテーマやチャレンジは、年々面白いものになってきていると感じています。」と意気込みを新たにしています。

「松の会から派生して、有志による自主活動も活発になってきました。たとえば『技術チャレンジ部』では、パナソニックグループの他の事業部門からもメンバーが集まり、技術を中心としたさまざまな自己研鑽を図っています。昨年は社外のコンテストに出場し、入賞も果たしました。

松の会をここまで続けてこられたのは、自らチャレンジしようと一歩踏み出し、参加してくれた全てのメンバーのおかげだと思います。感謝するとともに、今活動中のメンバーも先輩たちに負けないぐらい思いっきりチャレンジしながら、切磋琢磨したいです」

キャリア形成のカギを握る
支援プログラム

キャリア形成のカギを握る支援プログラム

パナソニック オートモーティブシステムズのキャリア形成支援には、さまざまな形があります。人事がカリキュラムを整える研修プログラムや、個人が学習テーマを選択するオンライン研修、資格取得の支援、上司との1on1 Meetingやメンター制度などのコミュニケーションプログラム、社内公募制度(eチャレンジ)や社内副業、社外副業といった別フィールドでの飛躍。

開発本部の「松の会」は、参加メンバー自らがテーマ設定を行い、業務時間の最大15%を使用して新しいチャレンジする制度です。技術者として、ビジネスパーソンとして、参加者が互いに切磋琢磨し、視野を広げスキルを高める機会になっています。

パナソニック オートモーティブシステムズのキャリア支援制度はこちら

※所属・内容はインタビュー当時のものです。

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