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事例紹介インタビュー

好奇心が駆り立てる縦横無尽な技術探求。最前線でモビリティの未来図を描く

東山 知彦

IVI商品開発センター
ソフトウェア設計開発
2022年キャリア入社

キャリア入社キャリアチェンジ技術系ソフトウェア設計開発

パナソニックオートモーティブシステムズは、社員一人ひとりの成長と自律的なキャリア形成を支援するため、さまざまな人事制度や研修プログラムを整えています。加えて、各部門でも担当事業や専門性に沿った独自のキャリア支援を行っています。

今回は、2022年キャリア入社 東山知彦さんへのインタビューしました。2022年入社の東山は、IVI(In-Vehicle Infotainment:車載情報通信システム)商品開発センターでIVIシステムのAudio制御ソフトウェアプラットフォーム開発を担当しています。先行開発チームをリードし、研究職の経歴を活かして活躍する中で、パナソニック オートモーティブシステムズ(以下、PAS)で見出した新たなやりがいを語ります。

次世代IVIの最前線。誠実さと好奇心が導く車載プラットフォームの未来

──まずは現在のお仕事について教えてください。

IVI(In-Vehicle Infotainment:車載情報通信システム)と呼ばれるシステムのソフトウェアプラットフォーム設計と開発に携わっています。

──IVIとはどんな仕組みですか?

IVIとは、カーナビ、スマホとの連携、音楽再生、ハンズフリー通話、音声操作など、クルマの中で便利に使える機能をひとつにまとめたシステムです。

私はその中でも、カーナビによる音声ガイダンス、ラジオなどの音声出力機能、ハンズフリー通話、音声認識による操作などの音声入力機能を担当し、ドライバーの操作や走行状況に合わせて、スムーズに動作させるためのプラットフォームをつくっています。

カーナビやラジオなどさまざまな音源、マイクやアンプ、スピーカーそれぞれの特性を考慮して最適な組み合わせを見つけ出すと同時に、音切れや遅延がないように制御し、機能面と性能・品質面の両方の要求を満たすところに、私たちの仕事の難しさがあります。

──チームにはどのようなメンバーが集まっていますか?

現在のプロジェクトには3〜4名で取り組んでいます。OSなどハードウェアに近い部分を制御するソフトウェアや、音声制御プラットフォームの開発に必要な音声技術に関する専門知識を持つメンバーが中心です。

──次世代機種向けの先行開発にも関わっているのですね。

モビリティ業界では車両制御コントローラーの統合化が進んでおり、それにともなってIVIのプロセッサ構成の変化や高機能化が予想されています。このような技術トレンドを踏まえ、次世代機種への適用に向けた先行開発に取り組んでいます。

具体的には、グラフィックス、オーディオ、AI機能という3つの技術軸に焦点を当て、次世代技術の先行着手を行ってきました。小規模チームで進めており、私はそのチームのリーダーを務めています。

また、これとは別に係長として7人のメンバーのマネジメントも担当しています。課題の早期発見のために日々のミーティングを実施しているほか、2024年から開始した週次技術発表会を通じた係内の技術力向上にも力を入れています。

──さまざまな役割を並行して担う上で、大切にされていることを教えてください。

第一に、誠実であることを心がけています。たとえば、期限を守ることは重要ですが、必ずしも予定通りにプロジェクトが進むわけではありません。

やむを得ず予定変更が必要となる場合は、事前に関係者と交渉し、後工程の担当者に暫定策を提案するなど、遅延による影響を最小限に抑えるよう努めています。ミスや不具合が出てしまった場合も同様です。暫定措置を講じた上で、問題の根本的な解決に全力を尽くします。

第二に、好奇心を持つことも重視している点です。ただタスクとしてこなすのではなく、純粋に技術そのものに興味を持ち、新たな知識の習得や、新たな手法を生み出す喜びを大切にしています。

そうやって新しい発見の喜びを感じながら仕事に取り組むことで、結果的に生産性や効率が向上しますし、メンタル面でも良い影響があると実感しています。ただがむしゃらに頑張るだけでは長続きしないですから。またエンジニアという職業を選択した以上、誰しも技術に対する好奇心は持っているはずであるということも強調しておきたいですね。

手触り感ある技術を求めPASへ。蓄積された開発ノウハウと互助の精神が技術力を育む

──PASに転職した経緯を教えてください。

入社前は、大手電機メーカーの研究所でLinuxプラットフォームや自動運転プラットフォームのソフトウェア開発を担当していました。

研究所では、長期的な視点での研究開発が中心です。より現実的な技術、とくに製品化につながる技術開発に取り組みたくて、研究職以外へのキャリアチェンジを考えていました。

社内の製造部門に移る選択肢もありましたが、PASへ転職する道を選んだのは、その技術力の高さに魅力を感じていたからです。以前、業界の標準化団体での活動に参加した際、当社のメンバーの技術力が際立って優れていることを知り、それ以来、強い関心を持っていました。

──PASには東山さんが思い描いていた通りの環境がありましたか?

はい。エンドユーザーの視点に立って開発に取り組むことが多く、期待していた通り、手触り感のある技術に関わることができています。

大規模ソフトウェア扱っていることもあり、管理業務や調整事ばかりになってしまうことを心配していましたが、内製ソフトも多く上位設計からコーディング・試験まで携わることができています。設計資料やソースコードを読む機会も多いですが、これまでの製品開発で蓄積した高い技術力を感じ勉強になります。

また、ナレッジの蓄積にも力を入れています。設計書や試験仕様書もレビュー議事録と共に整備され、かつそれを組織としてフォローする仕組みがあります。加えて有識者による技術伝承会も開催されています。これは当社の大きな強みだと感じます。

こうした好ましい企業風土がある背景として、面倒見の良いメンバーが多いことが挙げられます。互助の精神が浸透していることが、PASの高い技術力と品質を支え、持続的な技術革新の基盤になっていると思います。

──中途採用であるために、社内のコミュニケーションで苦労したことはありませんでしたか?

まったくありません。むしろ、充実した支援体制に何度も助けられてきました。たとえば、当社では課題の早期発見と解決を促進するために、「つながりボード」「お助けボード」といったオンラインツールが整備されています。これらを通じて、開発メンバーは気になることや困りごとを気軽に共有し、互いに助け合うことが可能です。

こうした仕組みはどの企業にもありますが、形骸化してしまっているケースが少なくありません。しかし、PASでは効果的に運用されており、誰に相談すべきかわからないような問題でも、ボードに投稿すると、関連するプロジェクトのリーダーが迅速に対応してくれます。適任者を紹介してくれたり、全体会議の場で問題提起してくれたりと、非常に心強いサポートを受けています。  

最先端技術で未来をつくる醍醐味。100年に1度の大変革期に挑む

──入社後、とくに印象的だったことを教えてください。

入社からわずか半年後に、現在進行中のプロジェクトで機能リーダーのポジションを任されたことが記憶に残っています。当社のソフトウェアに関する私の知識がまだ十分でなかったことや、チーム内に過去機種の経験者がひとりもいなかったことを考えると、非常にチャレンジングな任務でした。

当初は戸惑いもありましたが、チームの協力と会社のサポートのおかげで、これまでのすべての開発フェーズにおいて評価指標を達成することができました。中途社員に積極的に裁量権を与える当社の懐の大きさを実感すると同時に、大きな手ごたえを感じています。

──中途入社であることで、働きづらさのようなものはありませんでしたか?

中途社員と新卒社員のあいだに壁を感じたことは一度もありません。たとえば、入社して間もないころ、社内での人脈構築の方法がわからず相談したところ、多くの方々が積極的にサポートしてくれました。先ほども話した通り、面倒見の良いメンバーが多く非常に働きやすいと感じています。

──異なるバックグラウンドを持つ中途入社の立場から、技術者としてPASで働く魅力をどんなところに感じていますか?

最大の魅力は、技術的な挑戦の機会が豊富なことです。当社が手がける大規模なソフトウェア開発は技術的難易度が高く、技術者として大きなやりがいを感じられます。

また、業務の多様性も魅力のひとつです。設計からソフトウェアコーディングまで幅広く携わる機会があり、退屈することがありません。プロジェクトマネジメントのような管理業務から、高度な技術を駆使する業務まで、多岐にわたるタスクを経験できることも満足している点です。

さらに、自動車業界は「100年に1度の大変革期」と言われるほどの激動の時代を迎えています。AIやソフトウェア仮想化技術など、最先端技術に日々取り組めるのもこの業界に身を置くPASならでは。縦横無尽に技術探究できる環境に好奇心を大いに掻き立てられながら、日々の業務を通じて、未来をつくる最前線に立つ醍醐味を味わえています。

巻き込み力と遂行力で築く信頼関係。技術者としてさらなる高みへ

──技術者として、どんなところにご自身の強みを感じていますか?

強いて挙げるなら、人を巻き込む力だと思います。わからないことがあれば有識者にためらうことなく尋ねるようにしていますし、逆に周囲からの依頼には積極的に応えるようにしてきました。

冒頭でも話した通り、私が一貫して大切にしているのは誠実さです。徹底的に調べたり、過去機種の開発者に尋ねたりしながら、絶えず自分の専門性を高める努力を重ねてきました。このような姿勢が周囲からの信頼獲得につながり、結果として、いざというときに助け合える良好な関係が構築できると考えています。

その点では、遂行力も私の強みと言えるかもしれません。私はどんな難解な解析でも、最後まで諦めずにやり切ることを信条としてきました。特別な能力はありませんが、粘り強く取り組む力には自信があります。

──今後のキャリアビジョンを教えてください。

音声機能のさらなる進化に向けて、新しいプロセッサを活用したソフトウェア構成の実現など、次世代機種向け先行開発で成果を出すことが直近の目標です。

PASのR&D部門を担う開発本部のメンバーとの連携を強化し、彼ら、彼女らの技術や知見を吸収しながら、次の機種に実装することをめざして取り組んでいきたいと思っています。

また、係長として組織づくりにも力を入れていくつもりです。若手たちが自由に意見交換し新しい発想を歓迎するオープンなコミュニケーション環境を整えると同時に、彼ら、彼女らの好奇心を刺激するような風土を醸成していきたいと考えています。

具体的には、業務で得た知識や技術を、定期的に発表し議論する取り組みを始めています。発表者側と聴講者側の双方が知見を広げられる仕組みづくりを通して、チーム全体の技術力向上と革新的なアイデアの創出につながることをめざしています。

プロセッサ、通信技術、AI技術の進化などを背景に、IVIに求められる機能は年々高度化しています。それらの要求に対応していくことは簡単ではないですが、それを好奇心に変え、仲間と共に成長し、世界で戦えるチームをめざしていきたいです。

キャリア形成のカギを握る
支援プログラム

キャリア形成のカギを握る支援プログラム

パナソニック オートモーティブシステムズのキャリア形成支援には、さまざまな形があります。人事がカリキュラムを整える研修プログラムや、個人が学習テーマを選択するオンライン研修、資格取得の支援、上司との1on1 Meetingやメンター制度などのコミュニケーションプログラム、社内公募制度(eチャレンジ)や社内副業、社外副業といった別フィールドでの飛躍。

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※所属・内容はインタビュー当時のものです。

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