果敢に挑む若手リーダーの歩み──「ものづくり」に裁量を持って携われることが原動力
大谷 壮
製造
2020年高卒入社
パナソニックオートモーティブシステムズは、社員一人ひとりの成長と自律的なキャリア形成を支援するため、さまざまな人事制度や研修プログラムを整えています。加えて、各部門でも担当事業や専門性に沿った独自のキャリア支援を行っています。
今回は、2020年高卒入社 大谷壮さんへのインタビューしました。松本工場の製造部で働く大谷 壮は、2020年にパナソニック オートモーティブシステムズ(以下、PAS)に入社。早くも2年目にセルリーダーを任され、その1年後には工程のラインリーダーに昇進するなど急成長を遂げています。そんな大谷が、松本工場の魅力や等身大の想いを語ります。
温かい雰囲気が松本工場の魅力──良い環境で働けることが仕事のモチベーションに
──はじめに、学生時代に学んでいたことを教えてください。
昔から細かい作業が好きで、プラモデルやパズルを組み立てることが得意でした。そこから工業高校の機械科に進学したのですが、機械科を選んだ理由は自分の好きなことを活かせる場所だと考えたからです。
そこでは、ものづくりの基礎的な知識や技術を幅広く学びながら、製造現場で使用する旋盤やフライス盤などの専門知識を身につけていきました。とくに印象に残っているのは、3年生の時にグループで協力して、ゼロから製品を作り上げたことです。苦労した分だけ達成感があり、ものづくりのおもしろさにも気づくことができました。
──PASへの入社の決め手はなんですか?
最終的な決め手となったのは、従業員の人柄の良さです。見学や面接の際に、皆さんがとても優しく対応してくれて、明るくて温かい職場の雰囲気も印象的でした。そこで働くイメージができたことや、製造ラインや生産セルにも興味があったことから入社を決意しました。
私は入社後から現在に至るまでPASの松本工場で働いているのですが、もともと地元で仕事をしたいという気持ちが強かったんです。そのため、地元を離れずに働けることも自分の中では大きなポイントでした。
──実際に入社してみて、イメージとのギャップを感じたことはありますか?
入社後も変わらず優しく接してもらえたので、ギャップを感じることはなかったですね。日頃から上司やメンバーが積極的に声をかけてくれて、自分のことを気にかけてもらえるのは本当にありがたいです。製造現場には歳が近いメンバーもいて、良い環境の中で働けているという実感もあります。これは仕事の向き合い方が変わるだけでなく、モチベーションの向上にもつながっています。
入社2年目で早くもセルリーダーに抜擢──苦労を乗り越えながら知識を吸収していく日々
──2020年に入社された後、最初の仕事内容について教えてください。
社員の多くがリーダー職を経験しているため、上司との面談で「まずはセルリーダーを目標にしよう」という話になりました。セルとは、製造工程を独立した単位に分割し、単位ごとに作業者が配置されることで、特定の製品や部品の組立作業が完結するように設計されたものです。最初は製造部で工程作業を担当し、1年間かけて各工程の作業を一通り覚えていきました。
松本工場は主にカーナビの製造に関わっており、すべてのセルを含めると20種類以上の多様な製品を扱っています。私が担当しているセルでは、1日の生産台数は960台程度であり、これは他のセルと比べると多いです。
──入社後に苦労したことはありましたか?
その日によって担当する工程が異なるため、日々新しいことを覚えていく必要があり、そこが一番大変でした。一度覚えた作業の中にも重要な工程があるので常に注意が必要です。確認項目も多いですから、わからないことがあれば周りに聞き、どんどん知識を吸収していきました。
──2年目にセルリーダーを任されたのは、どういった経緯があったのでしょうか?
2年目に新しいセルができ、それがきっかけでセルリーダーを任せてもらえました。人と話すことが好きなのでコミュニケーションの心配はありませんでしたが、いざ人に教えるとなると戸惑うことも多かったです。
そこで先輩からのアドバイスを参考に、自分で作業をしながらポイントや確認項目を説明し、それを作業者の方に実践してもらうという形で進めていきました。3年目からはセル全体、すなわちラインの管理を任されるようになり、自身が担当する作業者の方が増えて規模感が大きくなりました。
周囲への「感謝の気持ち」が何よりも大事──みんなの協力があってこそ成し遂げられる
──現在の主な業務内容は、生産の進捗管理と自身の管理対象のセルでの品質管理ということですが、どのような内容なのでしょうか?
進捗管理では、1日に決められている生産台数に対して、安定した台数を流動できるように管理するのが私の役割です。たとえばトラブルが発生した場合や、作業者の方が欠勤した際には迅速に対応し、残業生産の判断やトラブルの改善などを行っています。また、新機種の導入時には、作業者の方に展開する前に他のリーダーたちと一緒に確認作業に入ります。
品質管理では、カーナビ生産における「外観不良」への改善に注力しています。不良品が出た際の対策を考えながら、未然防止のための改善活動を日々行っています。また、誰でも作業しやすい工程づくりを行うことも大切な仕事です。
──入社から現在に至るまでに、とくに印象に残っている出来事はありますか?
現在のセルを担当するようになってから、同じ時期に生産性の向上を図るために自動機が導入されたんです。ただ立ち上げ当初は予期せぬエラーが多発し、日々の生産に大きな影響を与え、遅れを取り戻すのに苦労しました。そこで作業者の皆さんに協力してもらい、生産台数の調整を行いながら無事に遅れを取り戻せたことは、今でも印象に残っています。
──この経験から学んだことや、ご自身の中で変化したことがあれば教えてください。
皆さんには残業や休日出勤をお願いすることになり、とても申し訳なかったのですが、作業者の方の協力なしには成し遂げることはできませんでした。ですから、どんなときも感謝の気持ちを忘れずに、お願いする際は誠意を持って対応することを心がけています。
また、困難を乗り越えたことで、同様の状況に直面しても臨機応変に対応できるようになりました。対処法などが身をもって学べたことは、生産の進捗管理のスキル向上や自信にもつながり、この経験を次に活かしていければと考えています。
──2022年にラインリーダーになってから、変わった点はありますか?
人との関わり方が大きく変化しました。以前は作業に集中する必要があり、あまり他の人との関わりを持てませんでしたが、リーダーになってからは他部署の方々とも接する機会が増えました。これにより人脈が広がり、他のセルの状況を知ることで視野も広がりました。いろんな方と関われるのは楽しいですし、自分の成長にもつながっていると感じています。
次なる目標は新たなセルの構築──未経験でも成長のため躊躇なく挑んでいく
──製造職能の仕事に携わる中で感じるやりがいを教えてください。
品質改善活動では、自分が考えた改善案を実施したことで、不良品が出なくなるなどの改善が見られた時が嬉しいですね。これが次の課題に挑戦しようという原動力になっています。
具体的な例としては、製品を置く棚を自分たちで設計して作ったり、カーナビ検査の際に不良の原因を特定し、新しい作業道具を導入したりしました。自分のアイデアが採用され、目標を達成できることに大きなやりがいを感じています。
──松本工場のどんなところに魅力を感じていますか?
従業員同士の仲の良さだと思います。職場は和気あいあいとした雰囲気で、みんなで地域のお祭りに参加したり、ボーリング大会を企画したりすることもあります。私もイベントには積極的に参加しており、毎回すごく盛り上がって楽しい時間を過ごせています。仕事以外でも人とのつながりを大切にしているところが松本工場の魅力だと感じています。
──大谷さんの今後の目標について教えてください。
今後は新しいセルをゼロから構築してみたいです。これまでは他の人からの引き継ぎだったため、次は自分の力で作り上げたいですね。この件に関しては上司にも相談していまして、それまでにスムーズな引き継ぎができるよう現在の業務を簡略化するのが直近の目標です。
私は製造職能で入社しましたが、当社では本人の希望があれば、他の部署でキャリアを重ねていくことも可能です。たとえば、品質管理や生産技術などの知識を身につけることで、将来的には製造以外の選択肢を選ぶこともできます。そのためにも、まずはものづくりの現場を理解することが大事だと考えています。
今後さらに視野を広げられるように、未経験の領域にも積極的に挑戦していきたいと考えています。
──最後に、就職を考えている高校生・高専生の方に向けてメッセージをお願いします。
最初は就職に対して不安を感じていましたが、工場見学に来たときに従業員に親切にしてもらったことで、とても安心したことを覚えています。実際に入社してからも、わからないことがあれば誰かがサポートしてくれますし、働いている上で困ることはありません。ぜひ当社に興味がある方は、温かい社風を実際に肌で感じてみてください。
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