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事例紹介インタビュー

人財育成で事業に貢献──DXでエンジニア育成のベースを築く

小笠原 友恵

インフォテインメントシステムズ事業部
DX(データマネジメント/データサイエンティスト)
2024年キャリア入社

キャリア入社技術系DX(データマネジメント/データサイエンティスト)キャリアチェンジ子育てワークライフバランスDiversity, Equity & Inclusion

パナソニックオートモーティブシステムズは、社員一人ひとりの成長と自律的なキャリア形成を支援するため、さまざまな人事制度や研修プログラムを整えています。加えて、各部門でも担当事業や専門性に沿った独自のキャリア支援を行っています。

今回は、2024年キャリア入社 小笠原友恵さんへのインタビューしました。オフィス機器メーカーのインストラクターや大学の非常勤講師などを経て、2024年にパナソニック オートモーティブシステムズ(以下、PAS)に中途入社した小笠原は、DX人財の育成に取り組んでいます。自身にチャンスをくれた会社で、「デジタル人材へのリスキリングを後押ししたい」と話す小笠原が、仕事のやりがいや目標を語ります。

DX推進を担う部署で人財育成を体系化するためのシステム開発に取り組む

──小笠原さんはインフォテインメントシステムズ事業部にあるデータエンジニアリング課の所属です。まずは部署の概要と現在の仕事内容を教えてください。

データエンジニアリング課は、業務効率化のため部署のDXを推進することがミッションです。課として掲げる方針は、アナログなデータ運用をデジタル化する「現場プロセス改革」、プロジェクトマネジメントのデジタル化を、めざす「開発マネジメント改革」、そして「DX人財の育成」の3つ。その中で私はDX人財の育成を担当しています。

会社にあるデータを分析して可視化するBIツール(ビジネスインテリジェンスツール)を得意としているので、その分野の相談を受けたりサポートをしたりしているほか、最近とくに力を入れているのは、スキルマップの標準化です。

──スキルマップの標準化とは、どのような取り組みですか?

これまでもエンジニアのスキル定義や評価基準はあったものの、うまく運用できていないという課題がありました。そこで、人財とスキルをマッピングするための標準となるフォーマットを作成し、それをもとにシステムを開発しています。このシステムにより計画的、効果的な人材育成をしながら、適材適所の配置が可能になります。

労働力人口が減少していく中で、人財は企業にとって宝です。エンジニアに必要なスキルを明確にすると同時に、今後のキャリアパスを描きやすくしたいと考えています。

──人材育成に関わる仕事をする上で、日々心がけていることはありますか?

基本的なことですが、じっくりとコミュニケーションをとることを大切にしています。仕事は1人ではできませんから、人と人との信頼関係が大切です。雑談を含めたコミュニケーションを通じて人となりを知り、「ちょっとした気遣いができる人だな」といったすてきなところを見つけたいと思っています。

オフィス機器メーカーでインストラクターとして活躍した経験が今に活きている

──これまでのキャリアについて教えてください。大学の専攻は英文学とのことですが、卒業後はオフィス機器の会社に就職されています。どのような経緯だったのでしょうか。

もともとは国際線の客室乗務員になりたかったんです。当時はいわゆるバブル期で、就職活動は売り手市場。けれど、私は受けた航空会社すべてに落ちてしまいました。そんな中、オフィス機器メーカーのショールームに勤務している先輩の紹介で、その会社に入社することができました。

最初に配属されたのは営業部。企業向けに、新入社員研修としてオフィスツールの講習会などを行う部門でした。これがその後、インストラクターの道に進むきっかけです。

5年目にはショールームに異動になり、新たに開発された企業向けのソリューションツールのデモンストレーションや、導入が決まったお客様企業の研修などを担当しました。そのためには、自分自身がデジタルスキルを身につけなければいけません。今につながる知識を得ることができたと感じています。

──どんなところにやりがいを感じていましたか?

講習会や研修は、参加される方の理解度やスキルに合わせて毎回まったく違うものになります。その都度、雰囲気やニーズを感じ取りながら内容をカスタマイズし、約6時間の講義を作り上げていくことがやりがいの一つでした。

何より、お客様から「とても理解できました、ありがとう」と言ってもらえること、営業担当者が受注するためのサポートができることが楽しかったですね。

──その後は、どのようなキャリアを歩んだのでしょうか。

出産を機に退職したのですが、少し経ってから紹介で大学の非常勤講師のオファーをいただいたんです。それをきっかけに、8年ほどいくつかの大学で情報リテラシーやプログラミング、CAD、ホームページ作成などの授業を担当しました。

その後、夫の転勤に伴い関東に引っ越し、派遣社員としてデータ分析や集計などのバックオフィス業務を始めました。会社に眠るデータを価値のあるものに作り上げるBIツールの楽しさを知ったのは、この仕事がきっかけです。

「ちょっとだけ無理をする」ことで自分を成長させ、誰かの成長のきっかけを作る

──PASに入社したのは、どのような経緯ですか?

実は、前職の派遣社員時代にPASに勤務していて、マネジメント層向けにBIツールを使ってデータをビジュアライズする業務をサポートしていました。ご縁があって「社員にならないか」と声をかけてもらったことが入社のきっかけです。

当時から働き方の自由度を高めたり、DXに取り組んだり、ものすごいスピードで変わろうとしているという印象があり、「この会社は変革の真っ只中なんだな」と感じていました。

──入社後は、これまでと異なる業務にも挑戦されています。社員として新しいことに挑戦しようと思えた決め手は何だったのでしょうか。

私は昔から、「ちょっとだけ無理をする」ということをモットーにしています。すごく無理をするのではなく、ちょっとだけ無理をすることで挫折せず、着実な成長につながるからです。だから、仕事を変える時は、今の自分より少しだけレベルの高いことに挑戦しようと決めています。変革の最中にあるPASなら、その環境があると感じました。

──新たに挑戦されているDX推進業務や人材育成のやりがいはどんなところですか?

まず、会社や部署が目標に掲げているデータ運用のデジタル化に携われること、しかも入社したばかりでイチから新しいシステム構築に挑戦できる環境があることが魅力です。また、これまでの経験を活かせる人財育成に関われることにもやりがいを感じています。

人財育成は、学びたいと思っている人、困っている人に糸口を示せることはもちろん、それまで興味がなかった人が「こんなに便利なんだ」と気づく機会を提供できることもうれしい点です。

とくにスキルマップは、自分のキャリアパスを明確にできるものです。人は「今、何をめざすべきか」が明確になるといつも以上にパワーを発揮できると思うんです。

スキルマップがあることで、仕事に対する姿勢や将来への意気込みも変わってくるはず。そのきっかけを作るという良いミッションを与えてもらったと感謝しています。

「さらに成長できるように」。皆の背中を押せるような人材育成ツールをめざして

──入社して感じるPASの魅力は、どんなところですか?

会社全体で風土改革がどんどん進んでいるところです。パナソニックが大切にしている精神の一つに、「日に新た」がありますが、日々変化しているPASは、まさにそれを体現していると感じます。未経験でもいろいろな挑戦をする機会があるなど、「ちょっとだけ無理をする」ことが推奨されています。

何より、私に新たなチャレンジの機会を与えてくれたことも、その一つだと思うんです。若い世代の人より会社員として残された期間は短いにもかかわらず、プレイヤーとして新しいことに挑戦させてもらえている、残りの期間のキャリアパスを描かせてくれていることに本当に感動しているんです。

だから私も、年齢も性別も関係なく頑張っている人たちを応援したいですし、「さらに成長できるように」と背中を押していきたいと思っています。

──そのために、これから挑戦したいことや目標はありますか?

まずは、スキルマップシステムを完成させることです。単にスキルを可視化、標準化するだけではなく、人材育成のベースとなるようなシステムにしたいと考えています。

たとえば、キャリアパスに応じて必要なスキルが見えるようになることで、研修プログラムと連動させて、いつ、どの研修を受ければいいのかがわかるようになりますし、マネジメント層に求められるスキルを持っている人財がわかることで、役割に応じたアサインがしやすくなります。

人財育成にデジタルを取り入れることで、総合的な育成プログラムができる。人財育成をサポートすることで、事業に貢献していきたいと思います。今は自社のために開発しているシステムですが、いずれは他の企業でも使いたいと思ってもらえる製品にできたらいいですね。

キャリア形成のカギを握る
支援プログラム

キャリア形成のカギを握る支援プログラム

パナソニック オートモーティブシステムズのキャリア形成支援には、さまざまな形があります。人事がカリキュラムを整える研修プログラムや、個人が学習テーマを選択するオンライン研修、資格取得の支援、上司との1on1 Meetingやメンター制度などのコミュニケーションプログラム、社内公募制度(eチャレンジ)や社内副業、社外副業といった別フィールドでの飛躍。

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※所属・内容はインタビュー当時のものです。

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