変化のど真ん中で
チャレンジし続けたい。
基村 友希
車載システムズ事業部
事業・商品系 機構メカニズム設計
2009年 三洋電機株式会社
(現パナソニックグループ)入社
業務内容
開発として、どんなお仕事を担当していますか?
車載カメラの搭載開発に携わっています。車載カメラは、交通事故ゼロ社会の実現に向けクルマの眼の役割を果たすため、重要なデバイスです。車両周囲の情報を正確に映し出すためには、カメラの性能はもちろんですが安全で壊れない状態で搭載される必要があり、私はその搭載に関する開発を担っています。製品の性能や安全性を左右する仕事であり、専門的なスキルが必要とされます。お客様に新たな価値をもたらすような商品を開発し、一人でも多くのお客様のお役に立てるよう、日々開発業務に勤しんでいます。
そのなかで、基村さんの役割を教えてください。
車載カメラの搭載はすべて車両ごとに仕様が異なるカスタム品です。私の分野は機構メカニズム設計と呼ばれる職種で、形状や構造の設計にとどまらず、材料やコスト、品質、量産性、お客様による使われ方など、あらゆる面を考慮した設計が求められます。さらに、さまざまな規定をクリアし、多品種すべてが安全で高品質な商品になるよう開発することが重要なミッションです。
これまでに印象に残ったお仕事は?
数年前に、ある自動車メーカーの新規開発車に搭載する製品の開発に携わったことがありました。材料と形状の特性上安定的に量産することが難しかったため、何度も繰り返し設計や検証を行ったり、さまざまな材料を選定してみたり、実に地道な作業を数多く経験しました。また、工場に足を運んだり、複数部門の方を巻き込んだり、社内外の人たちと積極的に意見交換をしながらハードルを乗り越えたことを覚えています。
パナソニックにはさまざまなバックボーンを持つ方がたくさんいます。周りにいる方々から、自分が知っている範囲の何倍ものアドバイスが得られるだけでなく、ときには自分の想像の域を超えたアイデアも飛び出します。多様な方とコミュニケーションを取ることで得られるものが多く、だからこそ、課題を解決できたのかなと思います。自分一人じゃないんだということも実感しました。
ワークスタイル
職場環境や雰囲気は、どんな感じですか?
多様な個性を持つ一人ひとりに丁寧に向き合い、個人の働きぶりを正当に評価してくれる職場です。上司や先輩に尊敬できる方々がいて、業務だけでなく日頃のコミュニケーションを通じて彼らから学ぶことがたくさんあるという点でも恵まれた環境です。
また、今は2歳の子どもを育てながら働いているので、時短勤務とフレックス勤務、さらには在宅勤務を組み合わせてやりくりしており、これらの制度が使えること、職場のみなさんの協力があることで日々の生活が成り立っていると感じています。本当にありがたいです。機構メカニズム設計の仕事は現物ありきの業務も多いので、在宅勤務と出社の使い分けについては、仕事の目的や求められる成果物に応じて決めています。
キャリア形成
仕事で役立ったスキルや、入社後に身に付けたスキルを教えてください。
理系の学生なら、学生時代に実験や研究で培ったスキルや経験は会社に入ってからもそのまま活かせます。もちろん、入社後に身につけたスキルもたくさんあります。たとえば、樹脂や金属部品の加工法に関する知識は、専門性の高いスキルの代表的な例ですね。そのほか、社内外の研修や実務を通じて専門スキルやビジネススキルを習得してきました。
一方、専門的なスキルではないですが、考え方やマインド、生き方といった観点では、何事にも前向きにチャレンジする姿勢こそが私の強みであり、その強みを活かして仕事に取り組めています。学生時代から意識していたことであり、続けてきたことが、どんな仕事にも臆せずに臨むチャレンジ精神につながっているように思います。
これから頑張りたいことは何ですか?
交通事故ゼロ社会の実現に貢献できるような商品を開発していくことに加え、機構メカニズム設計とは異なる職種も経験しながら、より視野を広げていきたいですね。最終的にモノづくりに携わっていたいという思いに変わりはないのですが、モノづくりには開発とは異なる目線も必要だと思うからです。チャンスがあれば、新しいことにもどんどんチャレンジしていきたいです。
就職活動
パナソニック オートモーティブシステムズへの社内転職を決めた理由を教えてください。
もともと私は、パナソニックグループの傘下に入る前の三洋電機に入社したのですが、パナソニックには、自発的なキャリア開発に向け、自らの強みを武器に新たな仕事にチャレンジする社内公募異動制度「eチャレンジ制度(通称eチャレ)」があり、この制度を利用して今の部署に異動してきました。いわば、”社内の就活”みたいなイメージです。三洋電機では業務用エスプレッソマシンの開発を担当していました。筐体はもちろん、中の小さな部品に至るまですべての設計を経験させていただきましたね。
私がeチャレに手を挙げた頃は、自動運転という言葉がまだそれほど社会に浸透しておらず、これからクルマ社会が変わろうとしているタイミングでした。そんな中で、世界中のお客様に対して、自分の仕事で役に立ちたいと思い始めたことがきっかけです。変化が起ころうとしている業界に敢えて自分の身を置いて、いろいろなことにチャレンジすることが自分の成長につながり、最終的に社会に貢献できると考えたからです。自分が実際に利用しているものに携われる仕事、一人のユーザーとして自分の意見を製品に反映できる仕事という意味でも興味がありました。
※現在、eチャレンジ制度は、パナソニック オートモーティブシステムズ株式会社内のみで運用しています。事業会社をまたがった異動は運用していません。
学生時代にやっておいてよかったこと、やっておけば良かったと思うことを教えてください。
学生のみなさんにお伝えしたいのは、「ぜひ学生時代を謳歌してほしい」ということですね。社会人と学生では、自由に使える時間が圧倒的に違います。自分のためでもいいし、人のためでもいい。今しかない時間を有効活用していただきたいです。
また、就職活動は、自分がどんな瞬間に幸せを感じるかを考えてみる良い機会だと思います。自分と本気で向き合ってみて、その結果と、なりたい自分をかけ合わせて就職活動を進めることが、入社後も同じマインドでいられるコツだと思います。
仕事人生は長いので、私自身も、せっかくなら楽しみながら仕事をしたいと考えています。
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