大手カメラメーカーからモビリティ業界へ。「人の暮らしに寄り添う」製品開発への転身
神山 美奈子
ハードウェア・デバイス(SoC)
2024年キャリア入社
パナソニックオートモーティブシステムズは、社員一人ひとりの成長と自律的なキャリア形成を支援するため、さまざまな人事制度や研修プログラムを整えています。
加えて、各部門でも担当事業や専門性に沿った独自のキャリア支援を行っています。
今回は、2024年キャリア入社 神山美奈子さんへインタビューしました。大手カメラメーカーで経験を積み、2024年に中途入社した神山。前職とはまったく異なる業界・職種に挑戦し、果敢に知識を吸収しながら成長を遂げています。「仕事は1人でやるものじゃない。チームでやるものだ」と語る神山が、これまでのあゆみや当社への思いを語ります。
大手カメラメーカーで磨いた技術力。世の中で話題になる製品開発への挑戦
──学生時代はどのようなことを勉強されていましたか?
工学部情報科学科でソフトウェアの実装やその周辺の知識を勉強していました。情報系に進学した理由は、プログラミングでできることの幅が広いと思ったからです。画像処理や機械の制御などがさまざまなプログラムを通じて実現できるので、自分の可能性が広がると考え、この道を選びました。
中でも研究では画像処理を行っており、人が見るための画像としてどういうものが好ましいかというテーマに取り組んでいました。画像処理の魅力は、実装したものが目に見えて効果として出てくるところだと感じています。視覚的に結果が確認できるため、自身の成果を感じやすいところに手応えがあります。
──前職について詳しく教えてください。
画像に関わるものづくりをしたいという思いから、画像処理に強い大手カメラメーカーに就職しました。画像・映像に強い会社だったので、自分の学んできたことを最大限活かせる環境だと考えたんです。
前職では主にシネマ用・報道用・監視用など、業務用デジタルビデオカメラの製作に携わっていました。具体的には画質設計を担当し、カメラの中に搭載される画質を作る業務と、画質に関わる機能であるノイズの除去や輪郭強調などを担当していました。
実際にはまずソフトを作って、いろんなパターンのパラメーターを作成し、実際に撮影して調整していくことを繰り返します。晴れた日には外に撮影に行き、帰ってきてその画質を評価・改善。屋内・屋外を何度も往復しながら、試行錯誤を続けていました。自分が関わった機能が実際に世の中に出てカメラ業界で話題になると、うれしく思いましたね。
──前職では、業務を通じてどんなことを学びましたか?
具体的な製品開発のフローを学ぶことができました。また、業務の進め方や優先順位のつけ方も厳しく指導されていたので、業務を進めていくうちに順序立ててできるようになりましたね。
加えて、チームワークも学びました。機能ごとにチームが分かれる縦型の組織だったため、チーム内のコミュニケーションはもちろん、他機能に関わるメンバーともしっかり連携する必要がありました。
異業界への挑戦で広がった視野──人の生活に関わる製品である自動車開発の魅力
──転職のきっかけと当社を選んだ決め手を教えてください。
前職はキャリアアップがなかなか難しい仕組みがあり、それをきっかけに転職活動を始めるようになりました。初めは学生時代から関わってきた画像処理に関する仕事を探していたのですが、違った業界を経験するのもおもしろいかもしれないと思い、結果的にはソフトウェアエンジニアの中で広く探すようになりました。
そんな時、エージェントから紹介されたのがパナソニック オートモーティブシステムズです。もともと業務用カメラという人の生活から少し離れた製品を扱っていたので、もう少し人の暮らしに寄り添った製品に携わってみたいと思っていました。その点自動車は、人の暮らしに大いに関わっていますし、1つの自動車の中にさまざまなシステムが入っているところも興味深いと感じました。
また、お客さまとなるカーメーカーとの関係で、私たちの仕事があるという構図も新鮮でやってみたいと思い、入社を決めました。
──社内の雰囲気はどうでしたか。
前職がどちらかというと真面目で淡々と仕事をするような雰囲気だったので、それと比べるとややフレンドリーな印象を受けました。業務を邪魔しないレベルで雑談もできる雰囲気で、上司や先輩方にも気軽に声をかけやすいと感じます。
入社直後は聞きなれない言葉が多く、知識のキャッチアップに苦労しましたね。モビリティ業界特有の用語が結構あるので、わからなければ自分で調べたり、周囲のメンバーに質問したり。また協力会社からもらったレビューはしっかり読み込んで、わからない部分をつぶしていくよう心がけました。努力の甲斐もあり、今はだいぶ慣れてきました。
──あらためて現在のお仕事内容を教えてください。
とあるカーメーカーのメーター開発において、SoCの下回り部分を担当しています。SoCというのはSystem on a Chipの略で、音響やグラフィック、通信関係のインターフェースなどを指しますが、中でも私は表示部分の担当をしています。SoCの開発では協力会社との連携や購入ソフトの利用もよく行われるため、協力会社とのコミュニケーションや仕様の調整、課題解決の推進などが主な業務です。
並行して、今開発しているメーターにも関わってくる業務ですが、CICDプロジェクト(ソフトウェアを自動でテストして、自動で安全に更新する仕組みを作るプロジェクト)にも参加しています。ソフトウェアの開発とリリースを自動化して、品質を落とさずにスピードを上げてソフトウェアを作っていくことを目的に、自動ビルドする仕組みやソースコードの静的解析などの仕組みの検討も一緒にやっています。
入社10カ月で得たチャンスと課題。興味に沿って成長できる職場環境
──仕事をする上で大切にしていることや心がけていることはありますか。
前職同様、製品を開発する仕事なので、ものづくりに対する姿勢などは前職で学んだことが活かされています。たとえば「仕事は1人でやるものじゃない。チームでやるものだ」ということはよく意識して、自分の仕事の影響範囲がどこまで及ぶのかを把握するなど、広い視野で物事を見ることを大切にしています。
──入社されて約10カ月経つ中で、とくに印象に残っている出来事はありますか。
業務経験がまだ浅いので大きな実績はありませんが、自らが関わっているCICDプロジェクトで開発しているものが、実際の現場で使ってもらえていることはうれしいですね。メーター開発との両立は大変ですが、実際に使われている様子を見ると「やってよかった」と感じます。
また、前職の知識が活かされた出来事もあったんです。自分が担当している製品とは別に電子ミラーの開発に取り組んでいるチームがあり、上司から「ちょっと手伝ってみない?」と声をかけてもらって。自分がこれまでやってきたことが活かせそうだと思ったので、少しお手伝いさせてもらいました。自分が持っている知識をこういう形で活かせたのはすごくうれしかったですし、自身の興味に沿っていろいろなチャンスを与えてもらえる会社だなと感じました。
一方で新しい業種・職種に挑戦しているので、苦労することも多いですね。とくにモビリティ業界は多くの協力会社と共にものをつくりあげていくので、トラブルが起こった際に各所と連携しなければいけないところは、対応に工夫が求められるなと思います。
──入社から10カ月で成長した部分と課題に感じている部分を教えてください。
成長に関してはまだまだ頑張らなければいけないという気持ちですね。私がとくに難しいと思うのは、ステークホルダーの多さです。社内のメンバーとの信頼関係ももちろん大切ですが、それに加えて協力会社との認識合わせも必要になってくるところが、前職と比較してとくに大変だと感じます。時には折衝能力も必要になるので、今後うまく立ち回れるようになるといいなと思います。
理想のリーダー像を描くエンジニア。「自由に発想を言い合える」関係性をめざして
──パナソニック オートモーティブシステムズの魅力について教えてください。
働き方の面で非常に恵まれていると感じます。フレックス制度があるため、自分の働きやすい時間帯で仕事ができます。また、私の所属する組織では対面でのコミュニケーションを重視して出社が推奨されていますが、家庭の事情で在宅勤務を取り入れているメンバーもいます。
さらに、残業時間が適切にコントロールされていることで、オンとオフの切り替えがしやすく、メリハリを持って働けると感じています。また、休暇も取りやすく、3~5日連続して休暇を取得するプレミアムバケーションという制度も推奨されているため旅にも行きやすいです。
──今後のビジョンや目標について教えてください。
仕事は1人でするものではないと考えているので、自分がいずれチームをまとめる立場になった時は、メンバーそれぞれの知識や技術を100%活かせるチームを作っていきたいです。
私が理想とするリーダー像は、メンバーそれぞれの成長を促しながら、自分自身も成長していける存在。自由に発想を言い合える関係性を築き、フラットに意見を聞けるリーダーでありたいです。
──これから転職を考えている方へメッセージをお願いします。
転職を考えている方には、まずは一歩踏み出してみることで、見えてくるものがあるということをお伝えしたいです。私自身、前職が大手カメラメーカーだったこともあり、有名な会社を辞める不安や「次の会社が合わなかったらどうしよう」という心配も抱えていました。
ただ、今は転職をすることが結構当たり前の世の中になっていますし、一度辞めた会社に戻る人もいると知っていたので「まずは挑戦してみよう」と思い、転職を決めました。
転職してよかったことは、会社を変えてみたことによって、それぞれの会社を客観視して「これはいいな」「ここはよくないな」と判断できるようになったと感じます。そういう意味では、複数の会社を経験できることはとてもよいことなのではないかと思っています。
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