上流から下流まで空間体験をデザイン。車室という新たなパーソナル空間への情熱
赤松 伸樹
ソフトウェア設計開発
2019年新卒入社
パナソニックオートモーティブシステムズは、社員一人ひとりの成長と自律的なキャリア形成を支援するため、さまざまな人事制度や研修プログラムを整えています。
加えて、各部門でも担当事業や専門性に沿った独自のキャリア支援を行っています。
今回は、2019年新卒入社 赤松伸樹さんへインタビューしました。学生時代に起業を経験し、ものづくりの魅力に気づいたことから、2019年に新卒入社した赤松。自動車の IVIシステムの開発に関わり、ユーザーの車室空間体験を高めるべく奔走しています。さまざまなステークホルダーと共にユーザー目線でものづくりに取り組む赤松が入社の経緯や業務のやりがいを語ります。
「お客さま大事」と「日に新た」パナソニックのDNAを受け継ぐIVI機能開発リーダー
──現在所属されている部署について教えてください。
現在私はJPインフォテインメントシステムズ事業部 IVISBU IVI商品開発センター ソフト設計3部1課に所属しています。私たちの部署では、クルマのエンターテインメント・情報を担うIVIシステム(以下、IVI※1)を開発しており、その中でもAndroidソフトウェア開発を担当しています。Androidプラットフォームを活用して商品価値や顧客体験の向上を実現することが当部署のミッションです。 具体的には、車内で音楽を聞いたり、道案内をしたりといったエンターテインメント・情報機能から、緊急時の通知システムなどの安心・安全機能まで開発しています。今後はGoogle社との連携と強め、Google Play Storeからさまざまなアプリケーションがダウンロードできるようになるなど、クルマの車室内の空間体験をどんどんデザインしていけるようになる予定です。
──ご自身のお仕事内容についてご教示ください。
2023年ごろから現在の部署に異動し、80人規模のチームのリーダーとして、要件の策定から開発の推進、ソフトウェアのレビュー、チーム内のマネジメントをメインに行っていました。2025年にはプロジェクトにおけるアーキテクト業務も担うことになりました。 アーキテクトとは、プラットフォームを横断的に見つつ、ソフトウェアの全体像を把握した上で、システムの整合性の検討・確認、機能実現に向けた全体設計を行う立場です。常に全体を見渡し、より幅広い視野を持つことを意識して取り組んでいます。
──お仕事をする上で大切にしていることは何ですか。
私が大切にしている価値観は「HRTの原則(謙虚さ・尊敬・信頼)」です。大規模なソフトウェア開発はチームワークなしでは成し得ません。良好なチームワークを築くために、日々の人間関係構築を大切にしています。 加えて個人的に大切にしているのは当社のルーツであるパナソニックグループで脈々と受け継がれている「お客さま大事」「日に新た」という考え方です。よりよいものを作るためには常にエンドユーザー視点で物事を考えることが大切ですし、考えたことを実現するためにも自分自身が成長し、新たな価値を生み出せるようになることが大切だと思っています。
──チームの雰囲気やお客さまとの関係性について教えてください。
80人のメンバーがそれぞれ多様なことに取り組んでいるため、やはり慌ただしい雰囲気はあります。ただ、その中でもお互いに「よいものを作ろう」という思いは共有されており、一体感を持って取り組んでいるため、助け合いながら開発を推進できていると感じます。 またお客さまであるカーメーカーとも一体感を持って1つの製品を作るよう心がけています。単なるお客さまではなく、エンドユーザーにとって使いやすいものを作るよきパートナーとして、良好な関係を築けていると感じます。
※1 IVI:In-Vehicle Infotainment(イン・ビークル・インフォテインメント)
起業でつかんだ「ユーザー体験」の真髄。車室空間をデザインするエンジニアの軌跡
──学生時代はどのような経験をされていたのですか。
高等専門学校から大学に編入し、情報工学を学んでいました。大学院在学中には開発担当者として2回、別々のチームで起業を経験。iOS・Android向けのSNSサービスと教育向けのWebサービスを手がけました。 とくにSNSサービスはユーザー同士がコミュニケーションを取れる居心地のよい空間を作りたいという思いで開発していた結果、最終的に1日あたり3万ユーザーが使ってくれるように。ユーザーからも「毎日楽しく使わせていただいています」といった感謝の言葉をいただいて、自分のものづくりが誰かのためになることの素晴らしさを実感しました。
──就職活動をしようと思ったきっかけや軸としていたことは何ですか。
起業を通じて自身のものづくりの根幹が、ユーザーにとってよりよい体験や空間を提供することであると気づきました。当社では車室空間内のユーザー体験・ユーザー空間をデザインしてよりよい空間にすることをめざしており、そこに魅力を感じたんです。自動車は移動手段だけでなく、パーソナル空間としての側面もあり、その中の空間体験を向上させたいと考えました。 またパナソニックグループは自動車だけでなく家電や住宅空間なども手がけており、空間をデザインすることに対してとても熱意がある会社だと感じ、入社を決めました。
──入社してから現在までのお仕事の変遷を教えてください。
2019年の入社当初は、国内カーメーカー向けのIVI開発でシステムテストを担当し、品質の最後の砦として絶対にバグを流出させないという責任を担っていました。会社員として働き出して初めて配属された部署だったので不安もありましたが、先輩方も困ったら常に助けてくれる環境でありがたかったですね。また、やってみたいことがあれば、手を挙げて挑戦することもでき、幅広く経験を積めたことが今の自分の糧になっています。 2021年からはソフトウェア設計部門に異動し、国内カーメーカー向けの用品ディスプレイオーディオと当社の市販「Strada」のドライブレコーダー連携アプリ開発を手がけました。設計から実装、評価まで一通りの流れを自身で行う初めての開発経験でした。2023年からは現在開発中のCDC(コックピットドメインコントローラー)におけるアプリチームを担当し、2025年からはアーキテクト業務も兼務しております。
多くのステークホルダーと創る喜び。大規模開発だからこそ生まれる価値とやりがい
──入社前と入社後で会社に対するイメージは変わりましたか。
結構変わりましたね。入社当初はパナソニックという歴史ある会社だったので(※2)、学生時代にベンチャー企業やIT企業でアルバイトをしていた自分には窮屈なこともあるだろうと予想していました。 しかし、実際に入ってみると束縛されるような古い慣習はなく、どんなことにも挑戦できる自由度の高い職場だと感じます。働き方もフレックス制度があるなど、非常に柔軟です。
──これまでの経験の中で、とくに印象に残っている出来事はありますか。
初めて携わった車両が実際に市場で高評価を得られた時のことが印象的です。カーメーカーからも感謝の言葉をいただけたほか、ニュースやレビューサイトを通じてユーザーからも「スタイリッシュ」「使いやすい」と評価いただけたことがうれしかったです。担当車両が北米カーオブザイヤーで受賞したことも印象に残っています。 また2025年から始めたアーキテクトとしての業務でも少しずつ成果が実ってきています。最近ではプラットフォーム全体の性能改善に成功し、カーメーカーからも「これならいいですね」とお墨付きをいただけて。ユーザーの価値に直結する性能改善ができて誇らしいです。
──現在のお仕事の魅力ややりがいについて教えてください。
第一にものづくりが好きなので、それができることが楽しいです。大規模開発だと多くのステークホルダーと一緒に作っていく喜びがあり、できあがるものの価値がより大きくなっていくところにやりがいを感じています。 またカーメーカーとの価値創造や要件策定を行う上流工程から、開発まで行う下流工程まで幅広く携われることで自身のスキルアップにもつながります。とくに空間体験をデザインできるところがおもしろく、1つのアプリを作るだけではなく、いろんなものを連携して空間体験をデザインできるところが魅力です。さらにプラットフォームを作っているので、GoogleなどのIT業界のグローバルジャイアントと連携して開発できるところもおもしろいと感じています。
※2 2022年パナソニックグループの持ち株会社制移行に伴い、 「パナソニック オートモーティブシステムズ株式会社」発足。2024年 Apolloとの戦略的パートナーシップに基づく、新しい経営体制へと移行
技術で会社をリードする存在をめざして──多様な挑戦を支える企業文化の力
──パナソニック オートモーティブシステムズの魅力について教えてください。
いろいろなことにチャレンジしたいひとにはたくさんのチャンスをくれる会社であり、ワークライフバランスを大切にして働きたいひとにはその環境も提供してくれる会社でもあります。私はバリバリやりたい派なので、積極的に手を挙げてさまざまなことに挑戦していますが、他の方を見ているとワークライフバランスが充実しているひとも多いと感じます。自身の希望に合わせた働き方ができるのは当社の魅力の1つだと思います。 またパナソニックの関連会社として、創業者の理念が色濃く今も残っていることが挙げられます。「お客さま大事」「日に新た」といった価値観が、自身のものづくりの根幹を支える1つになってくれています。
──今後どのような存在になっていきたいですか。
技術で会社をリードしていきながら、幅広い視野で物事を見られる存在になっていきたいと思っています。技術力を高めることはもちろん、日々ビジネス的な観点や業界の情勢などにもアンテナを張って情報収集をし、幅広い知識を持った状態でチームをまとめたり、プロジェクトを進めたりできる存在になりたいですね。
──就活生へのメッセージをお願いします。どのようなひとが当社で活躍できるでしょうか。
「いろいろなことにチャレンジしたい」という熱量がある方におすすめです。当社ではさまざまなカーメーカーと開発を行っているため、多くの商材に携わることができます。商材ごとにプラットフォームや開発環境も異なるため、幅広い技術に触れたい方には最適な環境だと思います。 また、大規模なプロジェクトを手がけているため、1人で作れるものには限界がありますが、多くのひとと協力して大きな価値のあるものを作り上げる喜びがあります。積極的に手を挙げて新たな価値創造に取り組みたいひとであれば、きっと充実したキャリアを歩めると思います。自身のスキルセットの向上にもつながる環境が整っているので、成長意欲の高い方にはぜひご応募いただきたいです。
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