What we do

次世代グローバル規格をリードするワイヤレス充電器

Qi規格※1を採用したスマートフォンやワイヤレスイヤホン等を置くだけで充電できるワイヤレス充電器。専用ケーブルにつなぐ手間がいらず、車内をすっきりとした空間にします。

高効率なワイヤレス充電の実現には、充電器とデバイスの位置ズレ解消、さらに熱対策が不可欠です。当社のワイヤレス充電器は、これらの課題を民生製品の開発で培った技術で解決。2013年の初号機からの生産累計台数は1千万を超えました。現在はグローバル6拠点からカーメーカーに製品を提供し、世界のお客様の快適な車内空間づくりにお応えしています。

充電位置の精度を向上する独自のムービングコイル方式

当社のワイヤレス充電器はQi規格に対応した電磁誘導方式※2を採用。この方式の課題である充電器とデバイスの位置ズレによる充電効率ロスを、当社独自のムービングコイル方式で解決しました。

ムービングコイル技術とは、独自のアルゴリズムでデバイス側のコイルを自動的に検出し、そこに充電器側のコイル位置を合わせることで充電位置の精度を向上する技術です。車載向けCDやDVDの開発で培った光ピックアップ技術を活用した技術で、ワイヤレス充電器とデバイスとのコイル位置を最適に調整することを可能にし、高効率な充電を実現します。

中でもモデルチェンジが頻繁なスマートフォンは、機種によってコイル位置が異なるとともに、携行用カバー等への対応が必要でした。そこで、独自開発のアルゴリズムで充電可能面積を3.6倍に拡大し、位置がズレても高効率で充電できるようにしています。

また、電磁誘導方式のもう一つの課題である熱対策には、家電や携帯電話の開発で培った熱制御技術が生かされています。

次世代Qi規格のグローバル標準化に貢献

当社のムービングコイル方式は、ワイヤレス給電に関する国際規格「Qi」の次世代規格「Active Alignment Power Profile(以下APP)」の基礎技術に採用されました。当社は、このAPP規格に対応したモデルを、CES2025のWPCブースにて公開しました。

APP対応のワイヤレス充電器は、従来製品との互換性を保ちつつ、次世代スマートフォンや次世代スマートデバイスの多くをカバーする規格(Magnetic Power Profile、Extended Power Profile、Baseline Power Profile)においても、充電を可能にしています。当社はこの新しいQi規格のグローバル標準化に貢献します。

  • 1Qi…Wireless Power Consortium(WPC)が策定したワイヤレス給電に関する国際規格。2008年に設立されたWPCは、世界の約300社が加盟し、ワイヤレス電力アプリケーションの安全性や効率性、相互運用性のためのグローバル標準化を目的に活動している。
  • 2電磁誘導方式…送電側(充電器)と受電側(デバイス)の間に誘導磁束を発生させて充電させる方式。送電側コイルと受電側コイルとの位置にズレがあると、充電効率は著しく低下します。

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