プレミアムな休暇の過ごし方
仕事もプライベートも充実させる風土づくり
プレミアムバケーション(以下 プレバケ)。それは、3~5日の有休の連続取得を推進する取り組み。オフシーズンに旅行に行く、まとまった時間で資格取得のための勉強をする、ボランティア活動に参加する、など活用の仕方は、自分次第。休暇の素敵な思い出と共に、働くモチベーションのアップや、労働効率の向上、風土の変化などプレバケの様々な魅力を、当社社員の声を通じてご紹介します。
柔軟な休暇取得体制を活かして、ボランティア活動に参加
プレバケを利用して、東京オリンピックのボランティアに参加した中村さんは、貴重な体験について語ってくれました。
「プレバケを活用して、大会関係者を車で送り迎えするというサポートドライバーとして東京オリンピックのボランティアに参加しました。通常の長期休暇のタイミングと、オリンピック期間がズレていたので、自分の好きなタイミングで休みが取れるプレバケがなかったら、参加できなかったですね。
ボランティアでは、いろいろな国の人と出会いました。スイス人の大会スタッフを乗せたときは、パナソニック社員ですと話したら、弊社のことを知ってくれていて、『おお、パナソニックか!』と話が盛り上がり、ピンバッチを交換するくらい仲良くなりました。
また、私のような会社員から、大学生、主婦まで、ドライバーとして参加している人の職業や年齢も様々でした。休憩時間にボランティア同士でノウハウを共有したり、大会スタッフとボランティアで業務の改善について話し合い、日々業務の環境が改善していったことも、とても新鮮で貴重な経験になりました。普段の仕事では交わらないような方との会話によって、新たな視点を持つことができ、その後の業務にもとても良い影響があったと思います。」
スタッフIDには、大会スタッフやボランティア仲間と交換したバッチがつけられていました。
しっかり働き、しっかり休む。プレバケの狙いとは
川口さんは、社内でプレバケを推進するメンバーの1人。プレバケが推進されることになった背景や、狙いについて語ってもらいました。
「プレバケは、職場改善活動の一環として数年前から始まった取り組みです。以前、当社では業務の属人化により、有休がしっかり取得されていませんでした。組織内で情報があまり共有されず、社員がそれぞれ、自分にしかこなせない業務を抱えていて、休むに休めない状況だったのです。ノウハウの共有が進まず、人員の流動性も低くなり、個人としても、組織としても成長ができない負のサイクルにハマっていました。
当時、私はアメリカのシリコンバレーのエンジニアと仕事をすることが多かったのですが、シリコンバレーでは優秀な人ほどプライベートを大事にしていました。彼らは、仕事をバリバリやりますが、休みもしっかりとるので、業務効率が良く、とてもエネルギッシュでした。そんな彼らの姿から、しっかり働き、”しっかり休む”ことが状況を打破する鍵だと思い、プレバケの推進に参加しました。
しっかり休みを取るという風土作りは、一朝一夕にはいきませんでしたが、人事、労働組合、社員が一体となって取り組み、経営幹部が先頭を切って休みを取得するようになって、徐々に変わっていきました。
プレバケが浸透するにつれて、仕事の属人化はなくなってきています。誰もが自分のタイミングで長期休暇をとるために、いつでも誰でも、業務を引き継げる体制ができてきたのです。また、仲間さんや中村さんのように、休みを使って気持ちをリフレッシュし、新たな体験をすることで、仕事にもプライベートにも良い影響が出ている社員が増えています。これからも、会社と社員が一体となって、仕事もプライベートも充実させられる組織づくりを目指していきたいと思います。」