AIを軽量化、実装する技術で、ユーザーに寄り添った快適で安心なモビリティの実現へ
AI(人工知能)は、人間の知能を模倣し、学習や問題解決、自己判断などの能力を持つコンピューターシステムです。AIは、大量のデータを処理し、パターンやトレンドを把握・学習することで、予測や意思決定を行うことができます。
パナソニック オートモーティブシステムズは、このAIを車載機器に実装することで、自動車の性能向上や運転支援システムの進化に貢献し、より安心で快適なモビリティ体験を実現します。
高速処理を実現
当社のAI技術は、高速かつ高精度な情報処理が可能です。リアルタイムで情報を処理することで、迅速な判断や応答が可能になります。ここには、大量の信号を遅延なくリアルタイムで処理することが求められ、当社が家電や携帯で長年培ってきた組み込み開発の知見が活かされています。これにより、運転支援システムの安全性向上や快適な車室空間の実現に貢献しています。
車載用チップへの実装技術
車載部品には軽量化が求められており、省エネが要となるEVではよりこのニーズが高まります。限られた容量や省電力設計の車載用チップに膨大な情報を処理するAIを搭載できる設計能力は、当社の強みです。必要なパフォーマンスを発揮しつつ、軽量化のためにどうトレードオフのバランスをとるかが重要になり、ここでもグループが保有する技術開発力が生かされています。
AI技術の活用事例
事例1様々なシーンに対応できる衝突回避
カメラで撮影した画像をAIが瞬時に解析し、周辺の歩行者や車、障害物を認識してドライバーに衝突回避のアラートを出したり、自動ブレーキを作動させたりします。従来技術では、傘をさしているなどイレギュラーな場合に人と検知できないケースもありますが、AIでは正確に検知・判断できるので、運転支援の精度向上につながります。今後は、車や歩行者等との距離や対象物の移動速度も推定するなどの技術開発も目指しています。
事例2安心して任せられる自動駐車サポート
カメラで車の周りに人や障害物がないかを確認したり、白線の無い不定形な駐車場であっても、精度良く自動駐車を行うことが可能です。小さい子供が座りこんでいる時も見つけてくれるので、安心してシステムに駐車を任せられます。
事例3生産工程における安全・効率化
工場の生産工程において、AIにより危険作業検知と保護メガネなどの保護具検知を同時に行い判断することで、危険作業中の社員の安全を確保しています。また不良品判定においては、AIを活用することにより、原因解析や不良品が出る予測まで行い、より高品質な製品を効率的に生産することを目指しています。