車載ディスプレイ開発で創造する、
感動の「移ごこち」

自動車関連の製品や技術を開発・生産・販売するパナソニック オートモーティブシステムズ(以下、PAS)。世界一の「移ごこちデザイン」カンパニーを目指すPASのなかで、AV機器で培った光学・映像処理技術を生かした視覚UXソリューションを提供しているのが、ディスプレイビジネスユニット(以下、ディスプレイBU)です。同ユニットの事業内容やそこで働く醍醐味、目指せるキャリアについて、最前線で活躍する3名にお話を伺いました。

プロフィール

  • 森本 なずな プロフィール写真
    森本 なずな
    パナソニック オートモーティブシステムズ株式会社 HMIシステムズ事業部 ディスプレイビジネスユニット 事業推進部 PM二課 課長
  • 王 小宇 プロフィール写真
    王 小宇
    パナソニック オートモーティブシステムズ株式会社 HMIシステムズ事業部 ディスプレイビジネスユニット ソフトウェア設計部 六課 主任技師
  • 佐藤 剛生 プロフィール写真
    佐藤 剛生
    パナソニック オートモーティブシステムズ株式会社 HMIシステムズ事業部 ディスプレイビジネスユニット 事業推進部 PM四課 課長 (兼) ビジュアルUX事業開発部 事業開発課 エキスパート

パナソニックの技術力を結集し、安心・快適なドライブを支える

森本さんの顔写真

はじめに、ディスプレイBUの事業概要について教えてください。

ディスプレイBUは、「運転時の安全操作と、快適かつ、こころを動かす臨場感を体験できる『移ごこち』提供」を使命とするHMIシステムズ事業部のなかで、液晶を使った車載向けの製品を取り扱っています。

パナソニックがAV機器で培ってきた光学技術や映像処理技術を強みとした「視聴UXソリューション」を領域とし、HUD(ヘッドアップディスプレイ)やRSE(リアシートエンターテインメントシステム)、フルディスプレイメーター、電子ミラー、DVR(ドライブレコーダー)など、ドライバーの運転負荷軽減と安心で快適なドライブを支援する表示デバイスを提供しています。

現在担当されている業務内容と、ディスプレイBUで働く魅力についてお聞かせください。

私は2024年4月から課長職についており、今はメンバーのマネジメントと、電子ミラーとDVRの領域でのPM(プロジェクトマネージャー)業務を担っています。

ディスプレイBUで働く魅力は、開発・生産・納入の一連を担っている部門であり、プロフィットセンターとしてどう利益を最大化させるか、またその利益を次世代に向けてどこに投資するかを自分たちで決めていける裁量があるところです。自分たちで事業をつくっている手触り感があることは、やりがいにもなっています。

車載業界では、エンドユーザーの安心・安全につながる製品が多く、品質に非常に厳しい業界です。また、製品の不具合などによってお客様の自動車の生産に影響してしまうと重大な損害に直結します。品質不具合を出さない、生産ラインを止めないなど、なくてはならない仕事としての緊張感や達成感もありますね。

ライフステージの変化にも柔軟に対応。中長期的に望むキャリアを描ける

森本さんは二度の育休を取得したのち課長に就任されたそうですね。キャリアアップを実現するうえで支えとなったサポート体制や制度などはありましたか。

子どもがいてもなるべくいろいろな挑戦をしたいと考えていた私に対し、海外出張や課長職への登用など、周囲は温かい目で見守りながらチャンスを与えてくれました。私自身が管理職の立場になった今は、各自の業務がブラックボックスにならず、日常的にサポートし合える管理体制を構築できるように努めています。

制度としても、誰もが使える在宅勤務に加え、フレックスタイム制度を活用して子どもが起きる前に仕事を始め、子どもの朝の準備の際は仕事を中抜けし、終わればまた戻るなど、ライフスタイルに合わせて柔軟な働き方を実現できています。もちろん周囲との調整は不可欠ですが、個人が柔軟に働き方を選べる制度の充実と、本人の適性を考慮しつつ望むキャリアパスを応援してくれる周囲の環境が、PASの良いところだと実感しています。

これから入社する方がディスプレイBUで目指せるキャリアには、どのようなものがありますか。

PASでは「マネジメント」のほかに技術を極める「エキスパート」も選べます。また、BU内に限らず、他の職種・部署にチャレンジできる「Career PASport制度(社内公募異動制度)」もあるので、ご自身の意思と能力に応じてさまざまなキャリアを描けると思います。

ディスプレイBUでは、どのような人材が活躍できるのでしょうか。

車載事業はチームプレーが基本で、特にディスプレイBUはキャリア入社者や他部署からの異動者が多い、多様性に富んだ環境です。個人を尊重しつつ協調性を持って働いている人が多いですね。もちろん、車載製品に携わった経験がある方は、即戦力として活躍できるチャンスが存分にあると思います。

ディスプレイBUは今後、海外市場も伸ばしていくフェーズにあるので、グローバルに活躍したい方にとっても非常に面白い環境になるでしょう。安全や品質にこだわりながら、自身に合ったキャリアや働き方を選んでいきたい方は、ぜひ応募していただけたらと思います。

先端技術の習得やチャレンジングな提案の機会にあふれる成長環境

王さんの顔写真

王さんは新卒入社されたそうですが、これまでのキャリアの歩みについて教えてください。

ソフトウェア開発職で入社し、約3年間は、メーターを中心に組み込みソフトのモデルベース開発を行っていました。その後、一歩進んだチャレンジをしたいと自ら上司に相談し、AR-HUD(拡張現実型ヘッドアップディスプレイ)の提案プロジェクトに参画。その経験を生かして、現在はCDC(コックピットドメインコントローラ)向けのHUD開発に携わっています。

現在担当されている業務内容や具体的なプロジェクトについて教えてください。

現在は、CDCのHUD部分の開発リーダーをしています。全体では数百名の大規模なプロジェクトで、HUD部分を担当しているメンバーは6名です。プロジェクト期間は約2年、現在はその半分ほどが経過しており、機能の約70%の組み込みが終わっているところです。

今はHUDの画面仕様を詰めているところで、カーメーカーのHUD担当者様との週次の打ち合わせで仕様内容を議論したり、仕様変更に伴う見積もり算出に対応したりしているほか、チーム内のレビューや進捗会、デザイナーとの打ち合わせ、一部の開発業務などを担当しています。

顧客折衝は基本的にはSEが窓口になるのですが、私は開発リーダーとして、技術面の疑問などを解消するサポートの役割で同席しています。

技術の幅を広げつつ、新しいクルマをつくれるチャンスもある

ディスプレイBUでのソフトウェア設計の面白さや得られる成長には、どのようなものがありますか。

自分が開発したものが実際に搭載され、動いたときが一番面白く、達成感があります。

ソフトウェアと一口にいっても、担当している製品や、同じ製品であってもAPP(アプリケーション)やGUI(Graphical User Interface)、BSW(Basic Software)など領域によって開発言語やプロセスが異なるので、本人の希望次第で技術の幅を広げられます。特にAR-HUDの提案では、AR-HUD自体が先進的な技術領域なので、お客様と共に模索するなかでPASから新しい価値を提案していくというチャレンジができました。このように、PASでは新しいクルマづくりに貢献できるチャンスもあります。

そのほか、現在のGUI開発では技術観点でのデザインへの理解が深まり、開発リーダーになってチームワークについての学びも大きく、多方面での成長を実感できています。

職場環境や一緒に働くメンバーの魅力を教えてください。

私自身が3年目で希望を伝えて提案活動に参加できたように、やりたいことを発信しやすく、かなえられる環境だと思います。熟練の技術者もいるなかで、年齢や性別に関係なく自分の意見を言いやすく、私のような若手の意見もフラットに取り入れられ、同時にアドバイスももらえます。

働き方の面でも、フレックスタイム制度の活用や年次有給休暇の取得など働きやすさを感じています。私は趣味のために平日に休みを取ることもあり、仕事とプライベートのどちらも充実させることができています。

今後は、多様性あるPASで出会えるさまざまな人とコミュニケーションを取りながら、まずは自分の強みを明確にし、それを生かせるキャリアパスを模索したいと思っています。

100年に一度の大変革期こそ、技術力と変革スピードが強みになる

佐藤さんの顔写真

佐藤さんは大手自動車部品メーカーから2023年10月にキャリア入社されたそうですが、転職の経緯や入社の決め手について教えてください。

前職には約20年在籍していましたが、業界が「100年に一度の大変革期」といわれるなかで私も新しいチャレンジをしたいと思い、転職を決めました。PASの事業の幅広さは認識していましたし、民生品で培った技術力という圧倒的な強みを生かして、この変革期も戦っていけるのではないかと感じ、入社を決めました。

現在担当されている業務内容について教えてください。

現在は、PM四課の課長職と事業開発課のエキスパートを兼務しています。課長職では量産開発のマネジメントを、エキスパート職では受注活動を担当しています。製品としてはフルグラフィックメーターと高付加価値ディスプレイを扱っています。

前職でもPMは経験していたのですが、量産開発に携わることは初めてでした。加えて、以前は進行管理の面が強いPMでしたが、PASのPMは収支管理も担うことが大きな変化でした。プロジェクトを円滑に回すやりがいだけでなく、目に見える成果として数字を伸ばす面白さも感じられるようになりましたね。

業務の魅力やPASの強みを、どのようなところに感じていますか。

ディスプレイは車載のなかでも最初に目がいく花形部分であり、中身は同じでも、車種によって意匠などの見た目や最終的なアウトプットが異なるところに面白さがあると思います。PASは特に、もともとディスプレイ自体を内製していた歴史があるので、ディスプレイ商材に関するスキルやノウハウを持っていることは強みだと思います。

事業のポートフォリオの変革が速いことも、PASの特徴の一つです。戦略的に注力する製品や縮小する製品などの意思決定が速く、全社に平等に情報開示されるので、自身の役割や成果も把握しやすいです。事業変革を行ううえではそういったスピード感や目線を合わせることが非常に重要だと思いますし、変革を推進する実行力もPASにはあると感じます。

自身に合ったキャリア・働き方で挑戦を続けられる

キャリア支援や職場環境、働き方の面ではいかがでしょうか。

転職して感じたのは、PASは一人一人に合ったスキル設定やキャリアアップのプログラムをつくってくれる会社だということです。定期的な1on1で上司とキャリアプランを話す場があり、各自の希望をヒアリングしたうえで、「どうやったら能力を最大限に生かせるか」をマネジメント陣が真摯に考え、引き出してくれる印象です。上司に限らずフランクな人が多く、壁をつくらない風土なので、なじみやすさもありました。

働き方については、コアタイムのないフルフレックス制度や、出社日数の縛りがない在宅勤務制度など、時間・場所にとらわれない働き方ができます。実は私自身も今静岡在住で、ほかにも石川など遠方から勤務している人もいます。全社的にプライベートも大切にしようという雰囲気があり、適度にリフレッシュしながら日々新鮮な気持ちで働き続けられています。

最後に、この記事を読んでいる方へメッセージをお願いします。

PASは、自社でクルマをつくろうと思えばつくれるくらい、扱う製品が幅広く、一つ一つの技術力も高いです。今後は部門や製品を横断してクルマ全体のシステムを提案するなど新しい事業・試みにチャレンジできる可能性が十分にありますし、ポートフォリオチェンジが加速する今、新しい製品開発に携われる面白さもあります。

入社時の配属に限らず、他の製品に挑戦したい意欲があればシフトもできますし、目指したい方向に合わせ、独自のキャリアプランをつくっていけるはずです。自動車業界の大変革期に、事業とともに成長・挑戦したい方のご応募をお待ちしています。

打ち合わせの様子

出典:ビズリーチ 公募ページ「パナソニック オートモーティブシステムズ株式会社」(2024年11月5日公開)より転載
*所属・内容等は取材当時(2024年11月)のものです。